30年分の衛星データと海水温から、日本のスキーシーズンの雪を予測します。専門知識は不要です。
日本のスキー場にどれだけ雪が降るかは、実は数千キロ離れた太平洋の赤道付近の海水温でかなり予測できます。仕組みはシンプルです。
赤道付近の太平洋の海水温がいつもより低い状態を「ラニーニャ」と呼びます。数年に一度起こる自然現象です。これが冬の日本に大きく影響します。
ラニーニャが起きると、地球規模で大気の流れが変わり、シベリアから日本に向かう冬の季節風が強まります。この冷たい風が日本海を渡るとき、海面から大量の水蒸気を吸い上げます。
水蒸気をたっぷり含んだ風が山脈にぶつかると、一気に雪雲に変わり、日本海側のスキーリゾートに大量のパウダースノーを降らせます。かぐら、妙高、野沢、白馬——名だたるリゾートが豪雪になる仕組みです。
赤道付近の太平洋の海水温が平年よりどれだけ高いか低いかを数値化したものを「ONI」と呼びます。これがプラスなら海水温が高い(エルニーニョ)、マイナスなら低い(ラニーニャ)。この数字だけで、日本の降雪量をかなり当てられます。
ラニーニャの冬とエルニーニョの冬で、新潟県十日町の最大積雪深を比較すると一目瞭然です。
過去30年の平均最大積雪深
記録的シーズン: 2006年 345cm, 2012年 345cm, 2018年 320cm
過去30年の平均最大積雪深
残念なシーズン: 2016年 100cm, 2024年 92cm
青がラニーニャ年、赤がエルニーニョ年、灰色が中立年。青い年ほど雪が多い傾向が一目でわかります。
現在のENSO状態と秋以降の見通しが出揃う2026年10月頃に、来シーズンの降雪予測を公開します。衛星海水温データのリアルタイム更新と合わせてお届けします。
かぐら、妙高、白馬、ニセコ…あなたが行くリゾートの雪はどうなる?
ENSO応答の強さでリゾートをランキング。
ニセコ・妙高・白馬・野沢など8リゾートのENSO応答分析